【就活生、将来について考える中高生、大学生のみなさんへ】「あなたらしい」職業選択をするための自己分析③
前回、前々回に引き続き、
自分らしい職業選択をするための自己分析の方法を紹介します。
自分に合った職を探すには、「自分を知ること」と「幅広く仕事を知ること」がとても大切になってきます。
自分を知ったうえで、自分に合った将来の選択をすることはとても大切です。
「あなたらしさ」を見つける自己分析の方法は前の記事にも紹介していますので、
将来に悩んでいる人、就職活動中の人はぜひ読んでみてください。
今日は、
「問題意識」から社会を少しでも良くできる仕事を探す、という方法を紹介したいと思います。
みなさんは、日々生活する中で、何かに不安や不満を感じることはありませんか?
最近、何に対して怒りを感じましたか?
また、ニュースの中で、疑問に思うトピックや、興味を持つトピックはありませんか?
大学生なら、専攻するテーマに関することで、何か解決すべきだと感じる問題はありませんか?
ぜひ考えてみてほしいです。
なぜなら、あなたが特に興味を持った問題や
不安や怒りを抱く問題を
働くことを通して解決するという選択肢もあるからです。
あなたが本当に解決したいと思っている問題を
仕事を通して解決していくことは
本当にやりがいのあることだと思います。
さらに、社会に対しての貢献度が高い仕事ができると思います。
例えば、私だったら、どんなことを問題と感じているのか、いくつか例を挙げてみます。
例えば、女性であるという観点から思いつく問題は、
・働きたいお母さんが就活と保活(保育園探し)の間に挟まれて身動きが取れなくなっていること。
・働く女性は多くなってきたけれど、やはり出産や子育てで休職することを快く思っていない人がいること。
さらに、管理職など上のポストに至ってはやはり、男性が多いこと。家事も担う女性の働きにくさ。
(私も転職活動で、妊娠を希望しているか聞かれた時は、すごく不快に思いました。初対面のあなたに言いたくないわー!)
関心のあるテーマ「教育」については、
・知識をつめ込むことが中心で、「考える力」が育ちにくい授業がいまだに多いこと。
・皆が同じように行動するように指導して、個性を尊重しない教育システム。
などなど、一部紹介してみましたが、
今まで経験した中でも、もっとたくさん不満を持ったり、問題だと思ったことはたくさんあります。
そういった中で、私は特に「教育」のあり方を見直したいと思ったからこそ、
今、それぞれの個性に合った将来を考える機会を提供する教室を作っています。
あなたも、あなたがずっと感じてきた怒りや、解決したいと思った問題はありませんか?
今までの経験や、日常生活、ニュースなどを振り返ってみてください。
観点は本当にたくさんあると思いますが、
例えば、環境やごみに関すること、福祉や少子高齢化に伴う問題、学校や教育、子育てに関する問題・・・
そして、その問題の中から自分が情熱をもって取り組みたい問題が見つかれば、
それが解決できそうな仕事を探してみてください。
働く中で、
「私、何のためにこの仕事しているんだろう?」とか「人生このままでいいのかな?」とか
感じて迷っている大人って実はそれなりにいると思います。
今私がしている仕事は〇〇のためなんだ!と思うことができれば、働き甲斐にも、人生の充実にもつながります。
私自身も、働く中で意味を見つけられなかった経験も、
逆に、目的に向かって充実していた経験もどちらもあるのでよくわかりますが、
私の仕事が何のために、誰のためになっているのか、わかることはとても大事です。
そんな目的を見つけるためにも、ぜひ、あなたが解決したい問題を探してみてください。
【就活生、将来について考える中高生、大学生のみなさんへ】「あなたらしい」職業選択をするための自己分析②
前回に引き続き、人生の大きな選択の一つである職業選択が
「あなたらしい」ものになるような自己分析の方法を紹介していきます。
今日紹介するの方法はこの2つです。
①「役割」から「やれるかも!?」を探す
②「感動した経験」からパワーがわいてくる仕事を探す
よく紹介されている自己分析とは少し視点が異なるものもありますので、
いろんな角度から、自分自身を知るのに、役立てていただけたらと思います。
①「役割」から「やれるかも!?」を探す
社会は、多くの人がそれぞれの役割を果たすことで成り立っています。
一人がオールマイティーである必要は全くありません。
それぞれが、個性を生かしながら、得意を持ち寄って、1つの価値を作り出しているのです。
前回の記事で「得意」という面から自分を知るということをお勧めしましたが、
次は「普段担っている役割」と「やりがい」という観点から、自分のことを振り返ってみてほしいと思います。
あなたは普段、あなたの所属するコミュニティの中でどんな役割を担っていますか?
例えば、リーダーだったり、サポートだったり、
相談されることが多いとか、冷静にチームを分析できるとか、アイディアを出すことが多いとか。
クラス(学部)や、部活、アルバイト、家族など、いろんなコミュニティの中で、
あなたはどんな役割をはたしているか、振り返ってみましょう。
次に、あなたが担っている役割の中で、
あなたがやりがいを感じられるものや、
やらされていると思わずにできるものをピックアップしてみてください。
そこで選んだ役割は、あなたの性格に合っている、あなたが楽しんでできる役割です。
働く中でも、そんな役割を担うことができたらあなたらしく働けるのではないでしょうか。
そして、似たような役割が担えそうな仕事を探してみてください。
あなたが、あなたの良さを生かしながら働ける場が見つかるかもしれません。
②「感動した経験」からパワーがわいてくる仕事を探す
自己分析の方法としては、定番ではないかもしれませんが、
「感動した経験」を振り返ってみるのもいいと思います。
感動するとき、心が動くとき、私たちはその出来事からパワーをもらいますよね。
そのパワーが原動力となって、次も頑張ろうと思うことってよくあると思うんです。
将来働くことになる場所でも、感動を感じることができれば、
モチベーションや喜びにつながりますし、働くことが幸せにつながるんじゃないかなと思います。
では、あなたが今までに感動した経験を思い出してみてください。
そしてなぜあなたはその出来事に感動したのかも考えてみてほしいです。
その理由がわかれば、共通の感動があるような仕事を探すこともできると思います。
例えば私の場合、学生時代に最も感動したのは、中学3年の時の合唱コンクールでした。
定番かもしれませんが、
最初はばらばらだったクラスメートが、ケンカしながらも団結して合唱できたことが最も印象に残っています。
なぜあんなに感動したのかと考えてみると、
不登校だった子に自分たちの合唱を聞いてもらおうと頑張ったことや、
先生が一人ずつにメッセージをくれたことがすごく印象深かったなと思います。
そして、自分もクラスの一員なんだ、ここにいていいんだと思えたことがとてもうれしかったです。
例えばこんな経験から、キーワードを取り出して、
・「仲間の大切さを伝える」
→教師やスポーツ関係の指導者、映画や番組制作などでメッセージ性の強い作品作りに携わるなんて道もあるのかな?と思いますし、
・「学校に来れない子に何か働きかける」
→カウンセラーやフリースクールの職員、福祉系の仕事、いろんな生き方があることを伝える本を書くこともできるかな?とか、
・「誰かが存在意義を感じられる場を作る」
→子供に関わる仕事、カウンセラーや心療内科のような誰かの相談に乗る仕事を調べてみよう!
など、自分に合いそうな仕事を調べる糸口になると思います。
自分に合う、自分らしい道を探すには、まず自分を知ることが一番です。
いろんな角度から自分を知るために、少しでも役に立てると嬉しく思います。
【就活生、将来について考える中高生、大学生のみなさんへ】「あなたらしい」職業選択をするための自己分析①
社会に出ると、起きている時間のうち半分(以上)は仕事をして過ごす時間になります。
時間だけでなく、どんな人と過ごすのか、何をして、何に囲まれて過ごすのかにも、仕事は大きく関わります。
「どんな仕事をするか」を考えることは、
「どんな風に生きるか」っていうことを考えることと同じです。
どんな人生を過ごすかに深くかかわる職業選択が
あなたらしいものになるように、少しでも参考になればと思います。
この記事では基本的な2つの自己分析を紹介します。
そこに少しでも将来につながる発見があればうれしく思います。
①「好き」からワクワクできる仕事を探す
②「得意」から自分が役に立てる仕事を探す
①「好き」からワクワクする仕事を探す
あらゆる角度から、自分の「好き」を探ります。
具体的には、好きな教科、言葉、本、歌、人、スポーツ、料理、国、場所、時など、
何でもいいんですが、いろんな「好き」を振り返ります。
そして、その好きなものそれぞれに、
「なぜこれが好きなんだろう?」「どこを好きになったんだろう?」っていうことを考えてみるんです。
このように好きなものを振り返ることで、
興味のある分野や没頭できる分野がわかるだけでなく、
自分の大切にしている価値観や思い、
自分のリラックス方法、
理想とする自分の姿など、いろんなことがわかります。
「好き」をヒントに、少し掘り下げることによって、
自分自身に合った職業だけでなく、
自分らしい生き方、幸せな過ごし方もわかってきます。
就活のための自己分析と固くならずに、
楽しんで、好きを広げてみてください。
マインドマップみたいに、カラフルに楽しく書いてみても楽しいと思います。
ぜひいろんな角度からの「好き」を考えてみてください。
②「得意」から自分が役立てる仕事を探す
「働く」ということは「誰かの役に立つ」ということです。
仕事は、他の誰かがその価値を認め、お金を払ってくださることで成り立ちます。
だから、あなたが他の人の役に立てる「得意」なことを探せばよいのです。
「得意」といっても、完ぺきを求めなくてもいいんです。
他の人よりも、少し上手にできるかな、とかそれくらいでも大丈夫です。
いくつか思いつくものをピックアップしましょう。
そのなかで、得意(人の役に立てそう)で、さらに、好きなことがあれば、
それを生かせる職業を探してみてほしいと思います。
さらに全然関係のない分野でも、得意を組み合わせることによって、
あなたオリジナルの価値になるかもしれません。
例えば、昔の私を例にとって考えると
英語(だけだったら多くの人ができるけど)×日本舞踊(と掛け合わせることによって)
→英語で日本文化を紹介する観光案内になれるかな~とか。
観光案内だけではなくて、着物を着てみたり、
簡単な舞踊を一緒に体験させてあげられるガイドになれるかな~とか、考えることもできます。
(実際にこうなっているわけではありませんが、あくまで可能性を考える例として)
自分の「得意」を使って、他の人にどうやって役に立てるだろう?ぜひ考えてみてください。
今日紹介した2つのほかにも、少し発展した自己分析の方法を次の記事でも紹介していますので、
ぜひ参考にしてみてください。