将来を考える教室

「新しい価値を生み出す×自分を知る×職業を考える」を発信する中高生・大学生のためのブログです。

「社会にはどんな仕事があるの?」という鋭い問い

私には高校生2年生の姪がいます。

もうすぐ進路を決めなければならない年です。

先日、家族で夕食を食べているとき、姪の進学先の話になりました。

「将来は何をしたいの?」と聞かれる姪。

でも、目指したいと思っている職業がまだないみたいで、

「先生には介護の仕事を進められたけど、自分としてはあまりピンと来ていない」

みたいなことを話していました。

家族が、「先生は?」「話がうまいからラジオのパーソナリティは?」

などと提案していましたが、どの選択肢もそこまで興味がなさそう。

おそらく彼女が知る範囲の、普段目にする職業の中には、

まだピンとくる職業がなかったのでしょう。

そこで、姪は私たち大人に、

「社会にはどんな仕事があるの?」

と尋ねたんです。

その瞬間、私たち大人は、恥ずかしながら、みな口ごもってしまいました。

私はその時気付きました。

こうやって、子供に選択を迫っているけど、

大人だってどんな選択肢があるか、しっかり知れているわけじゃないんだ。

世の中にどんな仕事があるのか、

特に、私たちの目に直接見えないような仕事にはどんな仕事があるのか、

全てではないにしろ、ある程度知ったうえで、

子どもにいろんな選択肢を見せてあげることが大切なんだと。

 

確かに、子どもの時になりたい職業って、

子どもの目に見える職業や親の職業が多かったりしますよね。

学校の先生とか、お医者さん、ペットショップの店員さんとか。

それも悪くはないんですが、せっかく可能性の塊のような子供たちなんだから、

広い世界を見せてあげたいなと思います。

 

私たち大人は

「将来何になりたいの?」と聞く代わりに、

「こんな仕事もあるんだよ」と話してあげたり、

その子の興味のありそうな分野の仕事を一緒に調べてあげたりする方が

大切なんじゃないかなと思いました。

 

ちなみに私は、この時の反省から、

世の中にはどんな仕事があるのか、本とネットで調べに調べました。

世の中には数えきれない仕事があるので、すべてわかったわけではありませんが、

それまで気づかなかった仕事の存在にも気づきました。

姪にあげようと思って調べて、まとめてを繰り返していたら、

ゆうに一週間以上はかかりました。

世の中には、本当にいろんな職業がありますね。

 

さらにこれからは、今ある職業から選ぶだけではなくって、

これからできてくるだろう職業や、なくなっていくだろう職業についても

一緒に考えていきたいなと思いました。